樹脂(艶と香り)



木材の細胞はセルロース・ヘミセルロース・リグニンという人間でいえば骨格に相当する主成分と、水やアルコールに溶けて抽出される脂肪族化合物・フラボノイド・テルペン他からなる副成分に分けられます。
副成分は心材に多く含まれ、芳香や樹脂・艶といった形で徐々に木材から放出されます。
樹種によりその成分や量は異なり材特有の香りや艶がでます。

ヒバ類や米杉などの強い香りは苦手な人もいますし、スプルースや日本の杉は樹脂の放散が少ない点と木本来の持つ調湿機能を評価されて、博物館や美術館のの収蔵庫の内壁にも使われます。

また桧や青森ヒバに多く含まれるヒノキチオールは鎮静作用と殺菌効果のあることで知られています。
桧の良材は少しベタつく程度の樹脂が出ますが、これをワックスや米糠、変わったところでは焼酎!で全体に延ばすと美しいべっこう色の艶が出ます。

松類の樹脂は粘度が高く除去しづらいのでたいていはヤニ止め処理をしますが、国産の地松をヤニ止めせずに米ぬかで磨き込むと芸術品ともいえる美しい色・艶が現れます。松のお盆でン十万円などというものがありますが十年以上磨き込むと何倍にもなるそうです、ため息・・・。