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水分と狂い
木は水分をたっぷり含んでいます。樹種や伐期にもよりますが、木材が水を全く含まない(絶乾)状態の重さを基準にすると、伐採直後の木は0.5〜2倍以上の水分を貯えています(含水率50〜200%)。これを空気中に放置するとやがて周囲の温湿度に応じた一定の含水率に落ち着きます。この段階の材を気乾材と、またその時の含水率を平衡(気乾)含水率と言います。平衡(気乾)含水率は季節により12〜18%の間を変動します。

木材中の水分は細胞内や細胞壁の間隙にある自由水と細胞壁に含まれている結合水に分けられます。生材を乾燥するとまず自由水が減少し、ついで含水率30%くらいからは結合水が失われます。自由水が減少している間の材の寸法変化は樹種によって大きく異なり、また、結合水が減少する30%以下の収縮と較べても大きいとされています。30%以下の収縮率は樹種と木目によってほぼ決まっていて、巾10cmの材の場合、含水率が10%減ると板目で1.5〜3mm、柾目で0.6〜2mm縮むとされていて、気乾含水率に達すると動きが止まります。

木材の品質で大きな問題になるのが生材を乾燥材にするまでの過程で生じる寸法変化です。乾燥が進むに従い木材は収縮し、その度合いも木目や節の有無によって大きく変化して縮み・そり・ねじれなどが生じます。私たち木材業の人間は、乾燥不良のために生じる寸法変化を「木の狂い、暴れ」と呼んで、季節変化によって生じる「木の動き」とは区別しています。

建築には木の狂いの出ない乾燥材を使用するのが基本といえますが、コスト面の制約もあり、すべての建築材料が乾燥十分とはいえないのが現状です。特に杉、桧などの国産材は、大工さんが現場で半乾燥材をうまく馴染ませながら使っていた伝統があるため、今でもきちんと乾燥されていない製品が出回っています。

また、人工乾燥の普及によって過乾燥という問題も生じるようになりました。気乾含水率を大幅に下回るほどに乾燥させると、周囲の湿気を吸収することで寸法変化が起きてしまうのです。日本国内で乾燥させた木材は、加工する前の原板の段階で周囲の湿気を吸収して適当な含水率に落ち着きますが、中国やアメリカ等の湿度の低い地域では含水率が低いままで加工、塗装が行われて、日本で施工されてから吸湿して床や壁が膨れることがあります。針葉樹は大きく動くことは少ないのですが、広葉樹は材が硬くて緻密なため引っ張る力も強く、釘や接着剤での押さえが効かない場合もしばしばあります。

どこの産地の木材も、伐採したての丸太から製材したのもは使えません。どのくらい乾燥する必要があるかは、実際に使う場所の気候風土によって大きく異なります。構造材に関してはできるだけ「乾燥材」を、内装に関しては「国内で乾燥、加工された製品」を指定してお使いになることをお勧めします。なお、当社で販売している製品は特に注記のない限り、全て日本国内で乾燥、加工を施されたものなので、安心してお使いください。

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